月経随伴性気胸 なぜ初期段階で発見できないの?
ブログをご覧いただき、ありがとうございます♡
hachicoです。
月経随伴性気胸は
なかなかわかりづらい、発見されにくい、病気です。
(前の記事でも書いています)
kikyojyoshi-yoga-life.hatenablog.com
患者会などで知り合った、同じ病気の方たちも、
病気がわかるまでに時間がかかっているケースが多いです。
だいぶひどい症状になってからようやくわかったり、
重度になって救急車で運ばれて、手術の段階で発見されたり。
経験したからわかるのですが、残念ながら
この病気を初期に気付く、発見するのは、そうとう難しいと思います。。
それはなぜかといいますと、
- 発見(病名を確定)するには内視鏡検査&細胞の検査が必要
- 病気の特性
- 呼吸器専門医以外は知らないお医者さんも多い病気
だからかなと思います。
まず、1.発見(病名を確定)するには内視鏡検査&細胞の検査が必要について。
月経随伴性気胸はレントゲンやCTはもちろん、MRIにも写りません。
それらには「気胸である状態」は写るけれど、
その原因まで判断することはできません。
なので、月経随伴性気胸だと確定するためには、
実際に肺の中を見てみる必要があるのです。
えっ?肺の中を見る・・・それって・・・
そう、どこかしら切らないと中は見れない!
(一気にハードル上がったでしょー)
わたしの場合は、検査入院をして内視鏡検査をしました。
局所麻酔をして、脇の下あたりを小さく切って、内視鏡(カメラ)を入れました。
麻酔が効いているので、もちろん痛くはないですよー。
でも、でも、、とても勇気やら度胸やらが必要です。。
(検査入院については、また詳しく書きますね)
そして、わたしが検査入院した病院では、
内視鏡検査のときに横隔膜や肺にくっついている子宮内膜組織を取り、
それが確かに子宮内膜組織であるかの検査もしました。
内視鏡検査の目視で、横隔膜や肺に子宮内膜の組織があることが確認され、
さらに、その組織を検査した結果、子宮内膜組織であると確定されて、
わたしは、右・月経随伴性気胸であると診断されました。
血液検査やレントゲンで、すぐにわかるといいのですが、
切らなきゃわからない!というところが厄介ですよね。
続いて、2.病気の特性について。
「どんな症状なの?」の記事でも書いた通り、
最初は、気胸が軽度や中等度から始まるケースが多いです。
軽度の気胸になったときに「自分は今気胸になった!」と気付ける人が、
一体どれだけいるでしょうか。
わたしも、たぶん軽度から始まりました。
呼吸がしにくくて、息が上がりやすく、身体がだるいと感じていました。
でも、それで「肺」に目を向けることは一度もなかったです。
胃や腸は、日ごろから
胃の調子が悪い、とか、便秘や下痢という形で
意識を向けやすい臓器です。
でも、「今日、肺の調子が悪くてさ~」とか聞かないですよね。
でもでも、生理のときって、気胸ではなくても調子悪くなるんですよね。。
身体が重だるいことも、生理中ならめずらしくないこと。
だから、軽度の気胸のうちは、
「なんか体調悪いなぁ。。まぁ、生理だしなぁ。。」
という感じで、不調が流されていきやすいです。
さらに、軽度の気胸は自然治癒で、数日程度で治まります。
そうすると、体調が悪いのは生理中・前後のことなので、
「やっぱり生理だから体調悪かったんだ!」
と、またまた不調が流れていきやすいのです。
(さらさらさら~っと。さっぱりつかめない。)
あぁ、このサイクル!
わたしもこれをしばらく繰り返していました。。
そして、3.呼吸器専門医以外は知らないお医者さんも多い病気ということ。
異変に気付かないサイクルを繰り返していたわたしですが、
何度も繰り返し、かつ、ちょっとずつ気胸の重症度が上がっていっていたので、
さすがに、「何かおかしいな」と思い始めます。
まだ、生理の頃に不調になっているとは明確に意識できておらず。
でも、なんかずっとだるくて、たまにすごくだるくなるときがある。
呼吸がしにくくて、息が上がる。
というのが、わたしがお医者さんへ説明できる自覚症状。
まず、内科へ行きました。
⇒⇒⇒ 体力が落ちている、休養が必要。と言われました。
次に、循環器内科へ行き、心電図をとりました。
⇒⇒⇒ 心電図異常なし。精神的な問題だと言われました。
甲状腺専門病院へ行き、検査しました。
⇒⇒⇒ 異常なし。体力をつけましょう。と言われました。
もう他に、どこの病院でどんな検査をしたらいいか、、
思いつきませんでした。
月経随伴性気胸は、
呼吸器の専門医でも、地方の小さな病院のお医者さんには
その存在を知らない人もいるそうです。それも少なくない数。
ましてや、現実に患者を診たことがあるお医者さんはとても少ないというのが現実。
だから、呼吸器以外が専門のお医者さんが
あいまいな自覚症状でやってきた患者と、
月経随伴性気胸を結び付けることは、難しいことなのかもしれません。
でも、だれか一人でも、
「息が苦しいと感じたときにレントゲンを撮ってみたら?」と言ってくれたら…
せめてそんな風に、症状と肺を結び付けてくれたら…
病気の発見が早まるだけでなく、
もっと心穏やかで、気持ちが楽になったと思います。
体力がない、精神的な問題、と言われて、少なからずショックを受けましたので。。
病気になる人を減らすのは難しいかもしれないけれど、
病気になった人が苦しむ時間は短くなってほしい!
少しでも早く
自覚症状と月経随伴性気胸が結びついて、治療ができるようになってほしい!
だから
お医者さんの世界でも、
それ以外のわたしたちの世界でも、
月経随伴性気胸がもっと知られ、認知されていってほしいと願っています。
(切実に願います)
心身ともに健やかに、美しく。
hachico