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月経随伴性気胸をきっかけに、新しい人生へ☆

月経随伴性気胸 どんな症状なの?

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございます♡

hachicoです。

 

 

前回の記事で

月経随伴性気胸とはなにか?

について、わたしの経験も盛り込んでまとめました。

 

kikyojyoshi-yoga-life.hatenablog.com

 

今回は

具体的にはどんな症状が出るのか?

について、またまたわたしの経験と持ちうる限りの情報を書きたいと思います。

 

 

月経随伴性気胸は、生理の頃に気胸になります。

 

ちょっとここで、そもそも気胸がどんな病気かについて触れておきます。

 

気胸とは、簡単に言うと

何らかの原因によって肺から空気が漏れて、肺がしぼんでしまい、

正常に呼吸ができなくなる病気です。

明確な原因がわからない自然気胸や、事故などの外傷性気胸などがあります。

 

また、重症度は3段階に分類されています。

わかりやすい図があったので、引用させてもらいました。

 

下記のように3段階に分類されます (日本気胸・嚢胞性肺疾患学会)

  • 軽度:肺の頂部が鎖骨より上にあり、少し肺がしぼんでいる状態
  • 中等度:軽度と高度の中間程度/li>
  • 高度:肺の完全にしぼんでいる状態もしくはこれに近いもの

spontaneous_pneumothorax_01.png

 出典:近畿大学医学部 外科学教室

 

気胸ってどんな感じか、なんとなく想像できたでしょうか?

 

月経随伴性気胸は、これが生理の頃(毎月1回)起こるのです。

 

わたしは月経随伴性気胸になってから、

病院や患者会で知り合った同じ病気の人たちと

自分の症状や治療について、たくさん話す機会がありました。

 

希少疾患のため、身近に同じ病気の経験者がおらず、

みんな自分のことも話したいし、他の人の話も聞きたいしで、

話せる機会があるときは、ほんとうに話が尽きません。笑

 

みなさんの話を聞いてみると、

自覚症状や重症度は人それぞれで、みんな違っています。

 

けれど、大まかにこういう傾向、こういう感じ、

と言えることはあるのかなと思います。

 

重症度について

  • 高度虚脱になることは少ない
  • 軽度~中等度虚脱を、ある程度の期間繰り返していることが多い

 

肺がこぶしサイズまでしぼんで(高度虚脱)、救急車で運ばれたという方もいました。

けれどそれよりも、毎月、軽度~中等度を繰り返していた方が多いように感じました。

 

症状について

  • 胸や背中の痛み
  • 咳が止まらない
  • 息苦しさ
  • 疲労

といったところが主な症状です。

 

胸や背中が激痛だった、という方は、

モノを取るためにちょっと腕を伸ばしたりすることもできなかったと言っていました。

咳が止まらなくて、(原因不明で)1年ほど喘息の薬を飲んでいた方もいました。

(月経随伴性気胸、病気がわかるまでに時間がかかることが多いのです…)

 

これらの症状が1つだけだったり、組み合わさったりしている方が多いようでした。

 

では、わたしの場合はどうだったか、というと・・・

 

 

 月経随伴性気胸の症状 ~hachicoの場合~ 

 

  • 重症度

   時間の経過と共に変化

   軽度 ⇒ 中等度(軽)⇒ 中等度(中)⇒ 中等度(高)

 

  • 症状

   息苦しさ、背中の痛み、疲労感、全身の重だるさ

 

 

はじまりは、軽度からだと思います。

(レントゲン撮影していないため、体感レベルでの予想)

 

わたしの場合、発症~手術までに1年半ぐらいあったと推測しています。

(これまた体感レベルでの予想)

 

症状の重さから、

時間の経過と共に、肺の虚脱の重症度も高くなっていったと考えられます。

 

最初の頃は、

たまに身体がすごくだるくなるな。息が上がりやすいな。

ぐらいから始まりました。

でも、しばらくしたら治るから疲れてるだけかな、と思っていました。

 

あれ?と思ったのは、

朝のラッシュ時に、周りと同じスピードで歩けなくなってきたとき。

息が上がり、身体が重くて、いつものように歩けない。

家を早く出て、職場に着いたらしばらく座って休憩しないと仕事にならない状態。

たまに、右側の肩甲骨と背骨の間あたりが痛い。

でも、もともと肩こりもひどかったので、特別気にすることもなかった。

 

毎月生理の頃に、特に体調が良くないと気付いたのもこの頃。

でも、生理中・前後って、病気じゃなくても体調悪くなるじゃないですか。。

貧血やだるさや、その他いろいろ。

だから、そういうものか、と思って耐えていました。

 

そして、職場の健康診断で気胸が発覚!

ちょうど生理前日で、しんどいな、体調悪いなと思っていました。

レントゲンでは、肺の頂部が鎖骨より下にある中等度。

体感では、中等度(軽)。

お医者さんから「これはけっこう苦しいでしょう。早く大きい病院へ行ってください」

と言われました。

たしかに、しんどかった。息も苦しい。体調悪い。

でも、この症状をすでに半年ぐらい繰り返し経験しているわたしにとっては、

いつもの。日常的な。という感じでした。

(慣れって怖いわぁ…)

 

それからしばらく、体感レベル・中等度(軽)が半年ぐらい続きました。

わたしの場合、体感レベル・中等度(軽)は

フルタイムの仕事をギリギリ続けられるレベル。

仕事以外は休養する、遊びにいかない、でなんとか成り立っていました。

(仕事をするために生きている、と感じる虚しい日々。)

 

これはヤバい!と感じたのは、体感レベル・中等度(中)になった頃。

かなりの息苦しさ、全身の疲労感、身体が重くて動かない。

肺の辺り(胸・背中)がずーんと重く、痛みもある。

ずっと座っているか、横になっているか、しかできない。

食事中はさらに息苦しくなって、あまり食べられない。

生理(=気胸)のときは、仕事を休まざるを得ない状況になりました。

月に数日は、職場まで家族に車で送ってもらっていました。

 

そして、体感レベル・中等度(高)。

もうこの頃には、ベッドからトイレへ行くだけで、ぜーはーなってしまう。

仰向けになると、胸からコポコポコポという音がする。

息が苦しい、とにかく苦しい。

意識は朦朧とする。

1か月の半分近く仕事を休んだ。

出勤の日も、職場まで家族に車で送ってもらう。

 

・・・と、こんな感じで、

だんだんひどくなっていったのがおわかりいただけましたか?

 

生理の期間だけ気胸になるわけではなく、

一度穴が開いてしまった横隔膜や肺は、回復するまでに時間がかかります。

わたしは、安静にして自然治癒をしていました。

 

時間の経過と共に、自然治癒にかかる時間もだんだん長くなっていった気がします。

穴のサイズが大きくなったのか、穴が増えたのか。

はたまた、繰り返す気胸で体力が落ちていったのか。。

 

わたしの最も大きい症状は、「息苦しさ」でした。

そして、身体が重だるくなること。

 

そして、毎月気胸を繰り返すことで

心も身体もどんどん衰弱していくのを感じました。

筋力が落ち、体重が減り。

心はいつも低く安定し、なんだか暗い影が覆っているようでした。

 

 

なんか症状を書いてたら、重苦しい感じになってしまったような…

でも仕方ない、病気ですから!

一番大変なときは、重くもなります。暗くもなります。

これが現実です。

でも、それが永遠に続くわけでもありません。

それもまた事実です。

 

 

心身ともに健やかに、美しく。

hachico