道はいつでも続いてる

月経随伴性気胸をきっかけに、新しい人生へ☆

月経随伴性気胸 検査入院のこと

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございます♡

hachicoです。

 

 

前回の記事でも触れましたが、

わたしは、月経随伴性気胸の手術前に、まず検査入院をしています。

 

kikyojyoshi-yoga-life.hatenablog.com

 

その検査入院をしたのが、

2年前、2018年のちょうど今でした。2年前の今日は検査入院中。

 

ということで、

今回は、月経随伴性気胸の検査入院について

ありったけの記録と、記憶を引っ張り出して、書こうとおもいます。

 

これから検査入院をする予定の方

検査入院ってどんなことをするのか気になっている方

にとって、少しでも参考になったら幸いです♡

 

 

まず、入院の日程について。

担当のお医者さんのスケジュールと、わたしの生理周期が合う日を選びました。

やはり、生理の頃が症状を確認しやすいそうです。

 

入院の日数は、基本的に2泊3日。

胸腔鏡検査後の回復が良くない場合は、長くなることもあります。

 

わたしの2泊3日のスケジュールは、ざっとこんな感じ。

↓↓↓↓↓

 

検査入院・1日目

・13:00 病院の入院窓口へ

【検査】

 ・胸部レントゲン

 ・胸部CT

 ・横隔膜MRI

 ・婦人科の診察(内視鏡、問診など)

・お医者さんから、翌日の胸腔鏡検査について説明を受ける

・夜シャワーを必ず浴びる(身体を清潔にするため)

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・食事は病院で出されるものを普通に食べました

・空き時間は自由に動き回れる

・空き時間がけっこう多くて、わたしは持って行った本を読んでました

・このとき同じ病気で入院中の方と出会い、症状や治療について話すことができました

 

検査入院・2日目

【検査】

 ・骨盤MRI

 ・胸腔鏡検査 <<この検査入院のメイン!>>

・お昼ご飯はナシ

・胸腔鏡検査後は、胸腔ドレナージ(ドレーン)をつけて病室に戻る

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・胸腔鏡検査後、看護師さん付き添いの元、ベッドから立ち上がる練習をします

・夕食は普通に出されます

・ドレーンをつけたまま、トイレは自力でいけます

・シャワーはなし(痛すぎて、存在すら頭に浮かびませんでしたが)

 

検査入院・3日目

【検査】

 ・胸腔造影検査

・造影検査で肺の穴がふさがっていたら、ドレーンを抜く

・お医者さんから、検査の所見について説明を受ける

・次回外来(抜糸)の予約

・お昼頃に退院

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・ドレーンを抜いた後、時間があったのでシャワーを浴びました

 

 

スケジュールからもわかる通り、

この検査入院の1番のポイントは、2日目の「胸腔鏡検査」です。

このために入院すると言ってもいいぐらい。

 

ではでは、ここからは「胸腔鏡検査」について詳しくお話しします。

 

胸腔鏡検査は、

脇の下、胸の横あたりを小さく切開し、そこから胸腔鏡を入れます。

肺にも穴をあけて、胸腔鏡で肺の中を見ます。

 

もはやプチ手術。

 

実際に胸腔鏡検査は、手術室で行われます。

自分のベッドで手術着に着替えて、ペタペタ自分で歩いて手術室へ行き、

よっこらしょっと手術台に上がります。

 

看護師さん3~4名がいろいろ準備してくれて、

準備が整うと、執刀医の先生と助手の先生が入ってきます。

検査中のBGMは、たぶん執刀医の先生の趣味らしきロック。

(自分の状況とBGMのちぐはぐさに笑ってしまいました)

 

まず、消毒と麻酔をします。

どっちが先だったか忘れてしまいましたが、

切開するあたりにたっぷり消毒液をつけ、

その辺りに麻酔の注射を何回もブスブスされました。

(麻酔の注射は、抜歯のときと似ています。必要な部分に必要なだけ注射する。)

 

麻酔をして、ほんのわずかな時間おいて、

麻酔が効いているのを確認したら、何かで切開しました。

 

先生「痛くないですね~」

わたし「大丈夫です」

先生「じゃあカメラ入れるので、圧迫されるような衝撃がありますよ」

 

そうしたら、ほんとうに胸元を圧迫されるドンっという衝撃があり、

(肺に穴をあけた衝撃)

先生の目の前(わたしの左側)にあるモニターに

わたしの右肺が、じゃじゃーんっと映し出されました。

 

明確に、鮮明に、はじめた見た自分の身体の内側。

なんか感動しました。

 

先生「あ~、(子宮内膜組織)やっぱりありますね」

わたし「やっぱりあるんですね、どれですか?」

先生「そう、この赤っぽいやつ全部ね」

(周辺より一段赤黒っぽい、ぷつぷつしたものがいっぱい広がっていた)

わたし「えっ!これ?こんなにあるのー!」

先生「そうですね~」

 

この後少し体制を変えないといけなくて、

モニターは見れなくなってしまいました。

 

そして、胸腔鏡を抜くのと同時に、

瞬間技のような早さで、胸腔ドレーンを入れて

わたしの胸腔鏡検査は終わりました。

 

所要時間はだいたい30分ぐらい。

あっという間でした。

 

局所麻酔なので、検査中わたしの意識は明瞭です。

先生と普通に会話できるぐらい。

 

だから、検査中の自分の精神は大丈夫か?落ち着いていられるか?

というのが、検査前の一番の心配どころでした。

だいたいのものが怖い(高所も閉所も暗所も)わたしが、

そんな度胸試しみたいなことできるんだろうか、、と。

 

でもやってみたら、意外に大丈夫でした。

最初から最後まで、冷静で落ち着いていました。

 

たぶん、悩んで心配して恐れまくった「暗黒の6月」を経て

「何があっても、それをそのまますべて受け入れよう」と

腹をきめて検査入院の日を迎えられたからだと思います。

 

精神的にも身体的にも

決して気軽な検査ではないので、

程度は人それぞれだと思いますが、何かしら覚悟や気合が必要になると思います。

 

わたしの「暗黒の6月」話は、また別の機会に~。

 

 

さて、胸腔鏡検査後はどうなったかといいますと、

 

手術室からの帰りは、

たしか部屋のベッドが手術室にきていて、

それに乗せ換えてもらって、ゴロゴロ運ばれていったと思います。

 

胸腔鏡検査後は、右肺から胸腔ドレーンの管と、それがつながった機械に、

左腕は点滴につながれて

そのまましばらく休んでいました。

 

ある程度時間が経つと看護師さんが来てくれて、

様子を見て、立ち上がる練習と、ドレーンを持って動くときの説明を受けます。

 

わたしは検査後に38度近くまで発熱し、けっこう長い時間休んでいました。

 

生まれてはじめてつける、胸腔ドレーン。

わたしはこれまで気胸になっても、ドレーンは断り続けてきました。

それが、こんなに痛いなんてーーーー!!!!

やっぱり今まで断っていてよかった。

 

わたしはドレーンがめちゃめちゃ痛い派です。

ごくたまーに、痛くないよ、という人もいます。

 

胸腔鏡検査のあとは、とにかくドレーンが痛かった!

寝てても痛い、起き上がるのも痛い、動いても、じっとしてても、

呼吸で胸が動くわずかな動きが痛い。。

文字通り、息をしていても痛い。というか息をするから痛い。

 

看護師さんと立ち上がる練習をしたときは、すごく時間がかかって

ドレーンをつけたまま立つことは不可能なんじゃ…と一瞬よぎったものの、

そうしなきゃトイレに行けない!という切実な事情により、

冷や汗を流して、痛みを我慢してがんばりました。

人間やればできるんだな、と痛感。妙な達成感。

 

1回立ち上がってみるとコツがわかって、

そのあとは一人で動けるようになりました。

でも激痛に変わりはないので、トイレのときしか動いていません。

 

そして夕食。

痛すぎて、ぜんぜん食べる気など起こらず。。

でも、処方された痛み止めを飲みたくて、

ほんの少しでも胃に入れようと、何かを必死で口に入れました。

(食べることが大好きなわたしが、何を食べたか、何が出たか全く覚えていません)

ちょっとだけ食べて、痛み止めを飲みました。

 

あお向けになるのが痛すぎたので、

ベッドのリクライニングは立てたまま休んでいました。

痛みで眠れず、ずっと深くぼんやりして時間が過ぎていきました。

右肺から管がつながっているので、その管が入っている痛みです。

 

肺につけられた管は、持続陰圧吸引装置という機械につながれています。

肺の中の血液や空気を体外へ出してくれる機械。

 

けっこう大きい機械で、

旅行バッグをコロコロ運ぶ小さい台車みたいなものにくくりつけられていました。

それがベッドのすぐ脇にあって、電気コードがコンセントにつながっています。

 

なので、動くときには、

まずコードをコンセントから抜いて、機械にくるくるっと巻き付けて、

台車をコロコロ引っ張って移動します。

 

ドレーン初心者のわたしには、これがとても大変で

トイレに行くことが小旅行のように感じました。

トイレから一番遠い部屋だったからなおさら。

(さらに機械をコロコロ運ぶ感じも、旅行な雰囲気を演出)

 

翌朝の検査で、肺が正常に戻っていることが確認され

わたしのドレーンは抜いて、退院OKということに。

ここで肺がしぼんだ(気胸が続いている)ままだと、退院できません。

 

お医者さんがパッとドレーンを抜くと同時に、

大きめのホチキスとしかいいようのないもので、

バチンっと皮膚の穴をとめました。

(あんなホチキスで穴をとめれることに感動)

 

ドレーンを抜くと、昨日までの激痛は何だったのか?!

というぐらいに、痛みから解放されました。

ほんとうに、身体が軽くて、踊りだしたい気分でした。

(踊れないし、実際は疲労でふらついていたけれど)

 

その後は、疲れと睡眠不足は感じるものの

それ以外に身体の異変はありませんでした。

帰りも、新幹線に乗って何事もなく帰宅できました。

(病院は東京。自宅は愛知。)

 

帰宅後は、たまに身体の内側の傷が痛む感じがあったものの

ひどい痛みではなく、仕事も通常通り出勤できました。

傷口の消毒は毎日して、一週間後に問題なく抜糸できました。

 

 

心身ともに健やかに、美しく。

hachico