道はいつでも続いてる

月経随伴性気胸をきっかけに、新しい人生へ☆

月経随伴性気胸 病院のこと

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございます♡

hachicoです。

 

 

月経随伴性気胸だけでなく、どんな病気になっても、

どの病院で、どのお医者さんに掛かるか、

は、迷ったり、悩んだりするものかもしれません。

 

今回は、わたしがどうやって病院を選択したかを書きたいと思います。

少しでも、みなさんのお役に立てば幸いです♡

 

わたしは、気胸に関しては3つの病院で診てもらいました。

そして、そのうちの1つの病院で手術をしました。

 

 

■■1つ目の病院:名古屋市内にある総合病院・N病院■■

 

名古屋ではとても有名な病院です。

わたしの周りでも、ここで手術や通院、出産をしている人がたくさんいます。

 

わたしは、職場の健康診断のときに気胸が発見され、

すぐに大きい病院へ行くように言われました。

そこで愛知県内で気胸手術の実績が多い病院を探して、N病院へ行きました。

 

このとき、すぐに胸腔ドレナージ(ドレーン)を入れると言われたけれど、

わたしが断固拒否したため、10日間ほど1日おきで通院して、

肺が自然治癒で膨らむのを確認しました。

(拒否したのには理由があります。それはまた、おいおい。)

 

で、肺がしっかり膨らんだ最終日に

生まれて初めて「月経随伴性気胸」という名前を聞きました。

 

女性の気胸の場合は、月経随伴性気胸の疑いがある、と。

 

じゃあ、もし月経随伴性気胸だった場合はどうしたらいいですか?

とお医者さんに聞いたところ、その返答は・・・

 

「 月経随伴性気胸に治療法はありません。

  気胸になったら対処療法的にドレーンを入れるので

  気胸になったら、すぐに病院へ来てください。   」

 

とのことでした。

 

治療法はない。

ドレーンを入れるしか方法がない。

なら、よっぽどのことになった時しか病院へは行かないとこう。

と思いました。

 

■■2つ目の病院:愛知県内にある呼吸器専門病院・H病院■■

 

自宅から比較的近くにある病院です。

呼吸器の専門病院で、入院・手術も対応しています。

 

1つ目のN病院で、

気胸の場合は、よっぽどのことがない限り病院には行かない、と心に決めたわたし。

 

その、よっぽどのことになって行ったのが、H病院です。

1つ目のN病院受診から、約半年後のことでした。

 

毎月生理の度に気胸らしき症状になり、それがだんだんひどくなってきて、

これは自然治癒の限界が近い、と感じて病院へ行きました。

 

なぜ、N病院へ行かずに、H病院にしたかというと、

  1. N病院はとにかく混んでいる!待ち時間がすごい、人がすごい。気胸のときには耐えがたい。
  2. N病院では、月経随伴性気胸の治療法はないと言われている。何か方法はないか、他の病院でも聞いてみたかった。

というのが理由です。

 

H病院でレントゲンとCTを撮り、やはり気胸

すぐドレーンを入れないと死んでしまうレベルで肺は縮んでますか?

と聞くと、

そこまでは縮んでない。

と言われたので、今回もドレーンは断固拒否して通院しました。

 

この病院は、呼吸器内科と呼吸器外科の先生がいて、

手術は外科の先生が執刀

手術前後のケアは内科の先生が担当

というシステムでした。

 

初診時は内科の先生でした。

わたしが気胸らしき症状を何回も繰り返していると話すと、手術の話が出ました。

月経随伴性気胸なんじゃないか、とこれまでの経緯を伝えたところ、

次回、外科の先生にそのことを伝えるように言われました。

 

次の時、外科の先生に伝えてからのやり取り。

 

先生「月経随伴性気胸、確かにそういう病気はあります。

   私もこれまでに2件見たことがあります。でも、切ってみないとわからない」

わたし「切ったとき、月経随伴性気胸だとわかったら、手術は何か変わるんですか?」

先生「その病変を切り取ります」

わたし「病変を全部取ったら治りますか?」

先生「目で見て取れるだけ取りますが、取りきれないことが多いので、

   生理を止める婦人科の治療と両立で行うことを考えてください」

わたし「もし手術をしようと思ったら、どうしたらいいですか?」

先生「生理のときじゃないとわからないので、次に気胸になったら、

   すぐに病院に来てください」

 

通院最終日。担当は、初診と同じ内科の先生。

外科の先生とのやり取りを伝えたところ、

「 そうですか。月経随伴性気胸という気胸があるとは言われていますが、

  ちょっとね、、一度も見たことがないし、僕はないと思ってますよ。 」

と、いきなりの衝撃発言。

 

とりあえず今できることはなくて、

次の生理のタイミングがポイントだとわかって帰ってきました。

 

そしてそこから、月経随伴性気胸について

ネットで検索しました。それはもう猛烈に。

わたしにはタイムリミットがある!それは次の生理まで。

 

このときはじめて、危機感をおぼえました。

自分が病気になったら、専門の病院へ行って、

お医者さんの言う通りにしていたら必ず治ると思っていました。

お医者さんが何とかしてくれると考えていたんだと思います。

でも、違った!甘かった!

 

1つ目の病院では、治療法はないと言われ、

2つ目の病院では、月経随伴性気胸なんてないと思っていると言われ、

わたしは、こういう病院に自分の身体を託したくない!

自分の身は自分で守らなくては!

と病気に対して、ここでようやく能動的な感覚が生まれました。

 

ネット上にも、月経随伴性気胸の情報は少ないです。

その少ない中で探して、辿り着いたのが、

唯一、月経随伴性気胸の専門医と呼べる先生が東京にいること。

 

とにかく、まず一度この先生に診てもらおう。

それからどうするか考えよう。

と思って行ったのが、3つ目のT病院です。

 

■■3つ目の病院:東京都内にある総合病院・T病院■■

 

セカンドオピニオンの形で

2つ目のN病院から、紹介状やレントゲン・CTデータをもらって行きました。

 

初診は予約が取れないので、

待ちに待ちに待って、診察室に呼ばれたのは15時近くでした。

(途中お昼休憩が挟まれました)

 

それぐらい人気でお忙しいお医者さんですが、

診察中はわたしの話をゆっくり、しっかり聞いてくれました。

 

そして、

それだけ何度も生理の頃に気胸の症状があるということは、

月経随伴性気胸の疑いがありますね。

と言われました。

 

でも、月経随伴性気胸だと診断するためには、

胸腔鏡検査が必要であること、なぜ必要かを

わかりやすく説明してくれました。

 

さらに、もし月経随伴性気胸だった場合は

外科手術をすすめること、なぜ手術をすすめるかを

これまたわかりやすく説明してくれました。

 

わたしがいろいろ質問したことに対しても、

わかりやすくおしえてくれるか、

この病気はまだわかっていないことが多いんです、と言って

ここまではわかっているけれど、ここからはわからない

ということをハッキリと答えてくれました。

 

この先生は、月経随伴性気胸のことをちゃんとわかっている人だ!

と思いました。

前の2つの病院では、なんだかお医者さんに軽くはじかれた感じがしましたが、

ここでは、ちゃんと受け止めてもらえた感がありました。

 

そして、その日のうちに検査入院の予約をしました。

家で落ち着いて考えようかと思いましたが、

K先生がかなりご多忙で、手術・外来・学会で予定が埋まりまくっていたため

とりあえず日程を押さえました。

 

このとき、T病院に行ってほんとうによかった。

K先生と出会えてよかった。

このK先生が、胸腔鏡検査も、手術も担当してくれた

月経随伴性気胸のプロフェッショナル、神の手を持つ先生です。

 

 

わたしの病院遍歴は、このような感じでした。

 

お医者さんも人間です。

絶対に大丈夫、という絶対はありません。

だから何があっても、それを自分で引き受けるために、

一切誰かのせいにしないために、100%自分の意思と責任で、

わたしは病院とお医者さんを選びました。

 

こんなに真剣な選択は、人生ではじめてだったかもしれません。

生きるか死ぬか、みたいな。笑

 

手術前の段階では

月経随伴性気胸は手術しても再発が多いということと、

再発の苦労や苦痛に関する情報が多かったので、

再発まで見越して、腹をきめた感じでした。

(再発については、実はあまり心配しなくてもよかったと後でわかりました)

 

 

心身ともに健やかに、美しく。

hachico