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月経随伴性気胸をきっかけに、新しい人生へ☆

月経随伴性気胸ってなに?

 

ブログをご覧いただき、ありがとうございます♡

hachicoです。

 

 

わたしは、2018年に右・月経随伴性気胸の手術をしました。

 

「ゲッケイズイハンセイキキョウ」

耳慣れない音ばかりで、ぜんぜん頭に入ってこないし、浮かばない文字ですよね。

 

漢字を文字で見た方が、だんぜんつかみやすい。

簡単に言うと、こういう病気です。

 

生理の前後に発症する珍しい気胸があり、月経随伴性気胸といいます。これは子宮内膜の成分が肺や横隔膜にでき、生理のときに子宮内膜成分が剥がれ横隔膜に穴が開く、あるいは肺に穴が開くことが原因と考えられています。
気胸は女性には比較的少ないので、女性が気胸を起こしたときは、月経随伴性気胸の可能性も考えます。治療は外科療法かホルモン療法を行います。

出典:大阪医科大学 胸部外科学教室

 

 

上記は、お医者さんがわかりやすくまとめてくれた病気の説明。

ここから先は、実際に病気になったわたしの経験値を含めたリアルな説明を~。

↓↓↓↓↓

 

初めて「月経随伴性気胸」という言葉を聞いたとき、

上記とほぼ同じ説明を、わたしもお医者さんから聞きました。

 

子宮内膜の組織が肺や横隔膜にできる…

ん?どういうこと??

 

当時わたしは、内臓の各臓器は独立王国のようなものだと思っていたので

子宮と肺なんて、

まったく関係ない、遠く離れた、決して交わることのない組み合わせでした。

 

だから、なぜそんな奇怪なことが起こるのか理解できず。

お医者さんに「なぜ、そんなことが起こるんですか?」と聞くと、

 

「原因はわかっていません。ストレスが関係していると言われています。」

とのこと。

 

原因不明。

ストレス。

まだよくわかっていない、解明されていない病気だそうです。

 

なんだか理解しきれない気持ちを抱えたまま

当時通っていた鍼灸院と漢方薬局、それぞれの先生にこのことを話すと、

初めて聞く病名だというものの、その原理に関しては納得されているご様子。

 

東洋医学では、本来と違う方向へ逆流している状態、と見るそうです。

月経随伴性気胸の場合、

本来ならば、生理の時に下へ流れて出ていくべき子宮内膜の組織が

逆流して横隔膜や肺の方へ上がっていってしまう状態。

 

休むべきときに休まず、無理をしすぎるとそうなってしまうと言われました。

(身に覚えがありすぎて、いたたまれない気持ちになりました) 

 

そしてこのとき、各臓器も身体は全てつながっていて、

相互に作用し合っていることを、わかりやすくおしえてもらいました。

 

さらに、女性は子宮あたりの血流が右回りだそうで、

わたしの月経随伴性気胸が右側だけということにも、先生たちは納得されていました。

 

それを聞いて、わたしも納得!大変納得!

そう、月経随伴性気胸は圧倒的に右側だけなる人が多いのです。

(たまに左側だけなる人もいますよ)

 

ちなみに、東洋医学で見ると子宮内膜症も同じ逆流の症状だそうです。

 

子宮内膜の組織が肺や横隔膜にできる

というようりも、

子宮内膜の組織が、逆流して血液を通って肺や横隔膜まで飛んで行ってくっつく

とイメージできたとき、わたしはとてもしっくりきて納得できました。

 

 

あぁー、ここで自分の病気のメカニズムが納得できといてよかった!

だってわたし、この後何人もの人に病名を聞かれては

ものすごくわからない、という顔をされて、

何度も何度も同じ説明を繰り返し続けることになるのだものー。

 

 

さて、月経随伴性気胸の説明、続きます。

 

横隔膜や肺にくっついた子宮内膜の組織。

ただそこにくっついているだけなら、きっとあまり問題がない気がします。

 

でも、女性には月に一度生理があります。

生理のときは、女性ホルモンの働きで

子宮内膜は剥がれ落ち、外に流れ出るように促されます。

横隔膜や肺にくっついた子宮内膜の組織も、そうしようとするんですよね。

で、剥がれ落ちると、横隔膜や肺に穴が開いて、気胸になってしまうのです。

 

だから、毎月生理の頃に気胸になります。

生理(月経)に伴う気胸、だから「月経随伴性気胸」。

はい、これで名前は覚えられるはず!

 

女性ホルモンの動きが引き金なので、

生理ではなく、排卵のタイミングで月経随伴性気胸になることもあるそうです。

 

 

そして、もう一つ触れておきたいことがあります。

それは、月経随伴性気胸には別名があるということ。

 

異所性子宮内膜症

稀少部位子宮内膜症

と呼ばれたりもします。

(これまた長い、頭に入ってこない名前…)

 

なぜ別名があるのかというと、

この病気は、気胸子宮内膜症が合わさったような病気なので、

それぞれの病気の中でカテゴライズされていて、その呼び名が違っているからです。

 

気胸の中のカテゴリとしては「月経随伴性気胸」。

子宮内膜症の中のカテゴリとしては「異所性子宮内膜症」、「稀少部位子宮内膜症

 

子宮内膜症のカテゴリについて

現在の学術的には「稀少部位子宮内膜症」と呼ぶらしいです。

でも、昔呼ばれていた異所性子宮内膜症という言葉も、まだ残っています。

 

ちなみに、稀少部位子宮内膜症

月経随伴性気胸のように横隔膜や肺にできるもの以外にも、

お臍、尿管、膀胱、鼠径部などにできるものが含まれます。

脳にできた例もあったと聞きました。

(想像しただけで、どれも大変そうで涙が出そうです。。)

 

子宮内膜症全体の中で、稀少部位子宮内膜症の割合は

0.5~数%程度まで

と考えられているそうです。

 

とても少ない。

そう、月経随伴性気胸(稀少部位子宮内膜症)は

女性特有の希少疾患なのです。

 

 

ここまで、月経随伴性気胸とはどんな病気か、

ということについて

わたしの集めた情報や体験をまとめました。

 

では、具体的にはどんな症状なのか?

について、次回書きたいと思います。

 

 

心身ともに健やかに、美しく。

hachico